山形県衛生研究所では、感染症予防の観点から、山形県民の皆様が病原体に対してどのくらい抗体をもっているか調査をしています。平成28年度も、インフルエンザに加えて、麻しん(はしか)に対する抗体調査を行いましたので、結果を報告致します。
 山形県における2016年の年齢層別麻しん抗体陽性率は下図のようになりました。
 調査の結果、0-1歳では42.1%、4-9歳では97.2%、30-39歳では95.8%でしたが、そのほかの全ての年齢層で、100%の抗体陽性率となりました(折れ線グラフが抗体陽性率です)。
 麻しんは合併症として肺炎をおこし重篤化しうる、小児の感染症においては重要なウイルス病原体です。
 2007年に15歳以上の成人麻しんが全国的に大流行しました。この流行を受けて、2012年の麻しんの排除を目標に、麻しん全数報告、ワクチンの2回接種(1期:1-2歳・2期:小学校就学前)、3期(中学一年生相当年齢)・4期(高校三年生相当年齢)の臨時ワクチン接種、など、全国的な取り組みが強化され、2015年3月27日には、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。
 麻しん排除状態を継続するためには、ワクチン接種・発生動向調査の徹底が大切です。県民の皆様のご協力を引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。
  
  今回の調査に関しては、0-1歳(10名)、2-3歳(17名)、4-9歳(36名)、10-14歳(31名)、15-19歳(14名)、20-29歳(50名)、30-39歳(24名)、40歳以上(23名)、合計214名の県民の皆様にご協力をいただきました。どうもありがとうございました。また検査の実施にあたっては、保護者の皆様・関連医療施設のスタッフの皆様のご配慮をいただきました。あわせて御礼申し上げます。

皆様のご協力どうもありがとうございました

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