医薬品・家庭用品


医薬品の試験検査

 医薬品は人の身体に直接作用し、効果を現すものです。ときには副作用が現れることもあります。そのため医薬品は常に一定の決められた品質のものが供給されなければなりません。これを確認するため、医薬品に対する様々な試験があります。当衛生研究所においては医薬品の試験の一つである溶出試験を行っています。

 溶出試験とは、錠剤等の医薬品について、決められた条件のもとで試験液に溶解させたときの有効成分の溶出率をみる試験です。
溶出試験装置

 当所では、厚生労働省の「後発医薬品品質確保対策事業」に参加し、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の品質が先発医薬品と同等であることを確認するため溶出試験を行っています。平成24年度までに当所で担当した後発医薬品は、すべて基準に適合していました。
 詳細は厚生労働省のホームページをご覧ください。

    平成24年度「後発医薬品品質確保対策事業」検査結果報告書について
    平成23年度「後発医薬品品質確保対策事業」検査結果報告書について
    平成22年度「後発医薬品品質確保対策事業」検査結果報告書について
    平成21年度「後発医薬品品質確保対策事業」検査結果報告書について
    平成20年度「後発医薬品品質確保対策事業」検査結果報告書(PDF)」


家庭用品の試験検査

 私達が日常の生活の中で使用するいろいろな生活用品のことを家庭用品といいます。家庭用品は、生活に密着して使用されるため、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」により有害な化学物質についての基準が定められています。
 当所では、化学物質に対する感受性が高い生後24ヶ月以内の乳幼児用繊維製品を対象に、皮膚や粘膜を刺激して炎症を起こさせてしまうホルムアルデヒドや、経皮吸収されることで皮膚や中枢神経に障害を起こす恐れのある有機水銀化合物について試験を行っています。
   
 
乳幼児用繊維製品
(まくら、おしめ、下着等)

 平成23年度までに当所で検査を行った家庭用品は、すべて基準に適合していました。
 詳細は「山形県の健康と福祉(山形県ホームページ)」の「家庭用品試買試験検査結果状況」をご参照ください。