理化学部


理化学部では県民の皆様の健康で安全・安心な生活に貢献する研究を行っております。

自然毒中毒防止のための毒性研究 (H22〜H24)

 山形県では山菜やキノコに親しむ人々が多く、その分自然毒による食中毒が多く発生しています。特にトリカブトやツキヨタケに注意が必要です。これらの中毒を予防するために、種々の毒性研究を行っています。(『誤食しやすい山菜とキノコ』へ

     
トリカブト(若芽)  トリカブト(花) ツキヨタケ


機能性食品

 山形県には特産品といわれる野菜、果物、季節の山菜やキノコなどの食材が数多くあります。その中から健康保持増進につながる新たな機能性をもつ食材の探索を行い、有効成分を分離する等の調査研究を行っています。

 これまで調査研究を行った県産食材は食用菊、紅花、うこぎ、コシアブラ、マリーゴールド、ブナハリタケなどがあります。

     
 食用菊
(もってのほか)
 紅花  マリーゴールド


アレルギー様食中毒防止のための研究 (H24〜H25)

 アレルギー様食中毒はヒスタミンなどの不揮発性腐敗アミンが原因とされています。ヒスタミンは鮮度の低下した食品中で生成され、また、一旦生成されてしまうと加熱調理しても分解されません。ヒスタミンによる食中毒は毎年全国で10件程度発生しているようです。そのため、ヒスタミンを迅速かつ正確に分析できる手法が必要であり、我々も検討を進めています。また、ヒスタミンの生成を抑える県産食材の探索などの調査研究を行っています。

 ヒスタミンは食品の鮮度低下にともないヒスチジン(タンパク質を構成する必須アミノ酸の一つ)から生成されます。
 ちなみに、赤身魚(写真)にはヒスチジンが多く含まれています。



アジサイ等による食中毒の原因究明 (H24)

 2008年に大阪府と茨城県、2011年に秋田県でアジサイの葉の摂食による食中毒が、また2009年から2010年にかけてはアマチャ(甘茶)による食中毒が相次いで発生しました。これらを含めアジサイ属植物(アジサイ、アマチャ)による食中毒は、2002年から2012年の間に全国で6件発生し、その患者数は146名となっています。これまで多くの大学や研究機関が中毒の原因について検討してきていますが、未だ不明です。
 アジサイ属植物は山形県内にも分布しており、誤食による中毒が懸念されております。健康危機管理、中毒防止の観点から、我々も食中毒の原因究明を進めています。

 ガクアジサイ