厚生労働労働省(国立感染症研究所)では、地方衛生研究所と協力しつつインフルエンザの流行予測やワクチン接種計画の作成を行っています。その基礎データとして、山形県(衛生研究所)では、同省の依頼を受けて、いろいろな年齢の方の血清をいただいて、インフルエンザの抗体価測定(免疫の強さの程度)を行い、同省に報告することになっています。

  私たちは、このインフルエンザ流行予測事業を実施するため、毎年、多数の県民の皆様のご協力をいただき、代表的なインフルエンザウイルス抗原に対する県民の皆様の抗体保有状況の調査を実施しています。ここでは、その調査結果を公開します。
(1)A/H1型
(1)インフルエンザA/H1型に対する抗体保有状況

 抗原は、原則として各年度のワクチンに含まれているウイルス(流行することが予測されるウイルス)と同じものを使用しています。
 抗原としては、流行ウイルスの変異にともなって、A/山形/32/89(平成4年-8年)、A/北京/262/95(9−11年)、A/ニューカレドニア/20/99(12-18年)、A/ソロモン諸島/3/2006(19年)、A/ブリスベン/59/2007(20−21年),A/カリフォルニア/7/2009(22年-)と変遷して来ました。しかし、2009年の新型インフルエンザの発生を受けて、その後は、新型インフルエンザの流れをくむA/H1ウイルスを抗原として使用しています。
 図で示した16,32...という数字は抗体の力価を示し、数字が大きいほど免疫の力が強いことを意味します。特に赤色で示した部分は、力価が40倍以上で強い免疫能力があることを示しています。平成10年度以降は力価の表示法に変更があったため、10,20,40..という表示となりました。
 抗体保有率(棒グラフの高さ)が高いということは、それだけ山形県民がすでに感染しているかワクチンを受けて抗体を獲得し、防御免疫をもっていることを示唆しています。
 皆さんの世代の免疫レベルはどうでしたか?
 私たちの血液の中にはどのような病原体に感染したか、ワクチンをうったことがあるか、といった記録がきちんと残されています。その記録を見ること(私たちの血清中の抗体について検査すること)は、私たちが感染症対策を講じていく上で不可欠なのです。
 皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
(2)A/H3型
(2)インフルエンザA/H3(いわゆるA香港型)に対する抗体保有状況

 抗原は、原則として各年度のワクチンに含まれているウイルス(流行することが予測されるウイルス)と同じものを使用しています。
 抗原としては、流行ウイルスの変異にともなって、A/北京/352/89(平成4年)、A/北九州/159/93(5−7年)、A/武漢/359/95(8-9年)、A/シドニー/5/97(10-11年)A/パナマ/2007/99(12-15年)、A/ワイオミンング/3/2003(16年),
A/ニューヨーク/50/04(17年)、A/広島/52/2005(H18-19年)、A/ウルグアイ/716/2007(H20-21年)、A/ビクトリア/210/2009(H22-23年)、A/ビクトリア/361/2011(H24)、A/テキサス/50/2012(H25)、A/ニューヨーク/39/2012(H26)と変遷して来ました。
 図で示した16,32...という数字は抗体の力価を示し、数字が大きいほど免疫の力が強いことを意味します。特に赤色で示した部分は、力価が40倍以上で強い免疫能力があることを示しています。平成10年度以降は力価の表示法に変更があったため、10,20,40..という表示となりました。
 抗体保有率(棒グラフの高さ)が高いということは、それだけ山形県民がすでに感染しているかワクチンを受けて抗体を獲得し、防御免疫をもっていることを示唆しています。
 皆さんの世代の免疫レベルはどうでしたか?
 私たちの血液の中にはどのような病原体に感染したか、ワクチンをうったことがあるか、といった記録がきちんと残されています。その記録を見ること(私たちの血清中の抗体について検査すること)は、私たちが感染症対策を講じていく上で不可欠なのです。
 皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 
(3)B型
(4)インフルエンザB型に対する抗体保有状況

 
 ワクチンに使用される抗原としては、流行ウイルスの変異にともなって、B/バンコク/163/90(平成4-5年)、B/三重/1/93(6−9年)、B/ハルビン/7/94(10年)、B/山梨/166/98(11-12年)、B/ヨハネスブルグ/5/99(13年)、B/深せん/407/2001(14年)、B/上海/44/2003(15年)、B/上海/361/2002(16,17年)、B/マレーシア/2506/2004(18,19年)、B/フロリダ/4/2006(20年),B/ブリスベン/60/2008(21-23年),B/ウイスコンシン/1/2010(24年)、B/マサチューセッツ/02/2012(H25-26年)と変遷して来ました。
 図で示した16,32...という数字は抗体の力価を示し、数字が大きいほど免疫の力が強いことを意味します。特に赤色で示した部分は、力価が40倍以上で強い免疫能力があることを示しています。平成10年度以降は力価の表示法に変更があったため、10,20,40..という表示となりました。
 抗体保有率(棒グラフの高さ)が高いということは、それだけ山形県民がすでに感染しているかワクチンを受けて抗体を獲得し、防御免疫をもっていることを示唆しています。
 皆さんの世代の免疫レベルはどうでしたか?
 私たちの血液の中にはどのような病原体に感染したか、ワクチンをうったことがあるか、といった記録がきちんと残されています。その記録を見ること(私たちの血清中の抗体について検査すること)は、私たちが感染症対策を講じていく上で不可欠なのです。
 皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
  
 

皆様のご協力どうもありがとうございました