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山形県衛生研究所は県民の皆様の健康と安全のために活動しています。

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山形県でのインフルエンザウイルスに対する抗体価調査

平成30年度の調査結果

 厚生労働省(国立感染症研究所)では、地方衛生研究所と協力しつつインフルエンザの流行予測やワクチン接種計画の作成を行っています。その基礎資料を作成するため、山形県(衛生研究所)では、同省の依頼により、各世代の皆様の血清をいただいて、インフルエンザの抗体価測定(免疫の強さの程度)を行い、同省に報告しています。
 本年度も多数の県民の皆様のご協力をいただき、平成30年6月〜10月に代表的なインフルエンザウイルス抗原に対する抗体保有状況の調査を実施しましたので、結果をここに公開します。


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(1)インフルエンザA/H1ウイルスに対する抗体保有状況

 2009年に新型として発生し、現在では季節性インフルエンザとなった亜形です。 抗原として、ワクチンとして使用されているA/シンガポール/GP1908/2015を使用しました。 有効防御免疫の指標とみなされる1:40以上の抗体(図中の赤色)保有状況は、19.5-80.0%でした。

(2)季節性インフルエンザA/H3に対する抗体保有状況

 香港型と呼ばれる亜型になります。抗原として、ワクチンに使用されているA/シンガポール/INFIMH-16-0019/2016を使用しました。 有効防御免疫の指標とみなされる1:40以上の抗体(図中の赤色)は、18.8-100%でした。

(3)季節性インフルエンザB型に対する抗体保有状況

 抗原としてB/プーケット/3073/2013とB/メリーランド/15/2016を使用しました。  B/プーケット/3073/2013に対しては、有効防御免疫の指標とみなされる1:40以上の抗体(図中の赤色)は、17.1-90.9%でした。  B/メリーランド/15/2016に対しては、2.4-65.0%でした。
 今回の調査に関しては、0-1歳(20名)、2-3歳(14名)、4-9歳(30名)、10-14歳(23名)、15-19歳(5名)、20-29歳(66名)、30-39歳(108名)、40歳以上(197名)、合計463名の県民の皆様にご協力をいただきました。どうもありがとうございました。また検査の実施にあたっては、保護者の皆様・関連医療施設のスタッフの皆様のご配慮をいただきました。あわせて御礼申し上げます。

昨年以前の調査結果

 抗原は、原則として各年度のワクチンに含まれているウイルス(流行することが予測されるウイルス)と同じものを使用しています。
 図で示した16,32...という数字は抗体の力価を示し、数字が大きいほど免疫の力が強いことを意味します。特に赤色で示した部分は、力価が40倍以上で強い免疫能力があることを示しています。平成10年度以降は力価の表示法に変更があったため、10,20,40..という表示となりました。抗体保有率(棒グラフの高さ)が高いということは、それだけ山形県民がすでに感染しているかワクチンを受けて抗体を獲得し、防御免疫をもっていることを示唆しています。皆さんの世代の免疫レベルはどうでしょうか?
 私たちの血液の中にはどのような病原体に感染したか、ワクチンをうったことがあるか、といった記録がきちんと残されています。その記録を見ること(私たちの血清中の抗体について検査すること)は、私たちが感染症対策を講じていく上で不可欠なのです。

(1)インフルエンザA/H1ウイルスに対する抗体保有状況

 抗原としては、流行ウイルスの変異にともなって、A/山形/32/89(H4-8年)、A/北京/262/95(H9−11年)、A/ニューカレドニア/20/99(H12-18年)、A/ソロモン諸島/3/2006(H19年)、A/ブリスベン/59/2007(H20−21年),A/カリフォルニア/7/2009(H22−28年)、A/シンガポール/GP1908/2015(H29年−)と変遷して来ました。しかし、2009年の新型インフルエンザの発生を受けて、その後は、新型インフルエンザの流れをくむA/H1ウイルスを抗原として使用しています。

(2)季節性インフルエンザA/H3に対する抗体保有状況

 抗原としては、流行ウイルスの変異にともなって、A/北京/352/89(H4年)、A/北九州/159/93(H5−7年)、A/武漢/359/95(H8-9年)、A/シドニー/5/97(H10-11年)A/パナマ/2007/99(H12-15年)、A/ワイオミンング/3/2003(H16年), A/ニューヨーク/50/04(H17年)、A/広島/52/2005(H18-19年)、A/ウルグアイ/716/2007(H20-21年)、A/ビクトリア/210/2009(H22-23年)、A/ビクトリア/361/2011(H24)、A/テキサス/50/2012(H25)、A/ニューヨーク/39/2012(H26)、A/スイス/9715293/2013(H27年)、A/香港/4801/2014(H28-29年)、A/シンガポール/INFIMH-16-0019/2016(H30年)と変遷して来ました。

(3)季節性インフルエンザB型に対する抗体保有状況

 ワクチンに使用される抗原としては、流行ウイルスの変異にともなって、B/バンコク/163/90(H4-5年)、B/三重/1/93(H6−9年)、B/ハルビン/7/94(H10年)、B/山梨/166/98(H11-12年)、B/ヨハネスブルグ/5/99(H13年)、B/深せん/407/2001(H14年)、B/上海/44/2003(H15年)、B/上海/361/2002(H16,17年)、B/マレーシア/2506/2004(H18,19年)、B/フロリダ/4/2006(H20年),B/ブリスベン/60/2008(H21-23年),B/ウイスコンシン/1/2010(H24年)、B/マサチューセッツ/02/2012(H25-26年)と変遷して来ました。
H26年以降、B型ではB/プーケット/3073/2013(山形系統)と B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)の2系統の抗原が用いられ、4価のワクチンが使用されています。
H30年はB/プーケット/3073/2013(山形系統)とB/メリーランド/15/2016(ビクトリア系統)の2系統が使用されました。

B型山形系統に対する抗体保有状況

B型ビクトリア系統に対する抗体保有状況

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