山形県衛生研究所では、感染症予防の観点から、山形県民の皆様が病原体に対してどのくらい抗体をもっているか調査をしています。平成19年度は、インフルエンザに加えて、麻しん(はしか)に対する抗体調査を行いましたので、結果を報告致します。
 山形県における2007年の年齢層別麻しん抗体陽性率は下図のようになりました。
 0-1歳では、ワクチンを受けていない方が多いことなどから69.5%の陽性率にとどまりましたが、それ以上の年齢では、96.2-100%の高い陽性率となりました(折れ線グラフが抗体陽性率です)。
 麻しんは肺炎をおこし、小児の感染症においては現在でも重要なウイルス病原体です。
 全国的には、2001年に報告症例数が33,812名ありましたが、2004年は1,554名、と減少し排除までもう少しという状況になりました。山形県でも2005-06年の患者報告数が0となりました。しかし、2007年に15歳以上の成人麻しんが全国的に大流行してしまいました。この流行を受けて、2012年の麻しんの排除を目標に、ワクチンの2回接種、麻しん全数報告など、全国的な取り組みが強化されたところです。
  
  今回の調査に関しては、0-1歳(23名)、2-3歳(20名)、4-9歳(32名)、10-14歳(26名)、15-19歳(4名)、20-29歳(84名)、30-39歳(43名)、40歳以上(16名)、合計248名の県民の皆様にご協力をいただきました。どうもありがとうございました。また検査の実施にあたっては、保護者の皆様・関連医療施設のスタッフの皆様のご配慮をいただきました。あわせて御礼申し上げます。

皆様のご協力どうもありがとうございました

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